「大きな声」と「通る声」の違い

声は呼吸に音が乗ったものです。

どのような呼吸に声を乗せるかが重要です。

「大きな声」は浅い呼吸『胸式呼吸』が音となって出ています。

文字の通り、胸あたりから出ていますので、首まわりの薄い筋肉をつかって発声しているため
響きがなく、遠くに音を飛ばせることができません。

一見、大きな声だなと感じる人でも、実は近くに居る人にしか届かず、スピーチなどでは、聞き取りにくい
といったこともあります。

胸式呼吸から出た声は直線的な音で、聞く相手にとってはぶつけられるような感じがしてしまいます。

ではどうして、胸式呼吸になってしまうのでしょうか

それは、ストレス、緊張などによって自立神経の交感神経が優位になってしまい
呼吸が浅くなってしまうのです。

ここで無理やり声を出そうとしてしまうと、喉を痛めたりします。

では、どうすればいいのでしょうか

この後にお伝えする、声に大事な腹式呼吸を覚えることが
ストレスを緩和し、相手にとっても心地の良い声を届けることができるのです

前にも書いたように
声は呼吸に音を乗せたものです。

「通る声」をマスターするには
ズバリ、腹式呼吸を自在に操ることが大事です。

とはいっても、睡眠時は腹式呼吸になっていることがほとんどですので
だれでも、腹式呼吸はできています。

ただ寝ている時は無意識状態の為、腹式呼吸になりますが
日中の起きている、顕在意識下では、浅い呼吸の胸式呼吸になりやすいのです。

「通る声」は腹式呼吸に音を乗せることで、音が波のように伝わり
心地よく伝わり、空気に乗って遠くまで届くのです。

腹式呼吸の声と胸式呼吸の声では周波数が違うと言われ

ざわついた空間に腹式呼吸の音が響くと
瞬く間に注目されるのです。

周波数が違うということは、音量ではなく、空気を切り裂く感覚なので
声を出している本人は、とてもリラックスした状態で言葉を伝えることができます。