― 声を出す前、呼吸の入口を思い出すー

最近、自分の声に、どんな違和感を感じていますか。
ふとした瞬間に声がかすれたり、
思ったほど言葉が響かなかったり。
そんなとき、
声を出すその一瞬前、
あなたの身体はどんな状態でしょうか。
そして、その声は、
今の呼吸と、しっくり合っているでしょうか。
目次
気づかないうちに、口で呼吸している私たち
忙しい日々のなかで、
私たちはいつの間にか、
呼吸を「口」で行うことに慣れすぎてしまったのかもしれません。
集中しているとき。
急いでいるとき。
考えごとが続いているとき。
ふと気づくと、
口が少し開いたまま、
浅い呼吸を繰り返している。
そんな時間が、
知らないうちに増えていきます。
鼻には、身体を守る静かな仕組みがあります
人間以外の動物は、
意識して口で呼吸をすることは、
ほとんどないと言われています。
本来、私たちの鼻には、
外の空気を身体にとってやさしい状態へと整える、
とても繊細な仕組みが備わっています。
鼻を通る空気は、
迷路のような細い通り道を抜けながら、
少しずつ温められ、
やさしい湿り気を帯びていきます。
そこには、
塵やホコリをそっと受け止める、
静かなフィルターのような働きもあります。
喉の違和感は、喉の問題ではないのかもしれません
もし今、
喉が乾きやすかったり、
声が出にくいと感じているとしたら。
それは喉そのものの問題ではなく、
冷たく乾いた空気が、
直接、繊細な喉に触れ続けているからかもしれません。
身体が本来持っている防御の仕組みが、
少しお休みしているだけ。
そんな状態とも、言えるのかもしれません。
「正しい声」を出す前に、戻る場所
「正しい声を出そう」
「もっと通る声を出さなければ」
そう自分を律する前に、
ほんの少しだけ、
鼻という静かな入り口に意識を向けてみます。
鼻を通り抜ける空気が、
内側に触れながら、
温かさと潤いを帯びていく。
そのやわらかな空気が、
喉や肺をそっと満たしていくのを、
ただ眺めてみてください。
何かを、うまくやろうとしなくていい。
変えようとしなくてもいい。
身体という楽器が、
本来の道に戻ろうとするのを、
邪魔せずに待つだけでいいのです。
声は、準備が整うと変わりはじめます
鼻の通りが、
ほんの少し楽になるだけで。
喉の奥に、
かすかな潤いを感じるだけで。
次にこぼれる声の響きは、
今とは、少し違っているのかもしれません。
大きくしなくても。
頑張らなくても。
声は、
呼吸と身体が整ったとき、
自然に、その人らしさを取り戻していきます。
声を出す前に、立ち止まるという選択
声を出す前に、
ほんの一瞬だけ、立ち止まって。
あなたの鼻を通り抜ける空気の温度を、
感じてみませんか。
その小さな感覚が、
声と、身体と、
あなた自身を、
静かにつなぎ直してくれるかもしれません。
声を出す前に、少しだけ立ち止まってみませんか
Tom’s Voiceでは、
声を「鍛える」前に、声が生まれる身体に戻ることを大切にしています。
まずはLINEで、呼吸や声を整える小さなヒントをお届けしています。
気になることが出てきたら、いつでも個別にご相談いただけます。
※無理な勧誘や営業メッセージは送りません。必要な方にだけご案内します。